昭和32年、画期的な鋳造法である「金型遠心鋳造」の開発に成功。その成功により、従来より一層、内部欠陥のない均質で緻密な品質の高い鋳物を供給しています。さらに、昭和48年、いち早く環境保全・省資源に配慮して、サイリスタ式高周波誘導炉を導入。より品質が良く、生産性の高い溶解・鋳造を可能にしました。環境への負荷を継続的に低減する生産システムを確立し、新しい鋳造法にも挑戦しています。
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軸受部品
1. 材質:高力黄銅鋳物
材料試験室 |
2. 溶解方法:高周波誘導炉
高力黄銅は多量の亜鉛を含有しており、酸素は亜鉛と結合して酸化亜鉛となるため、溶湯中に吸収されません。亜鉛の蒸気圧が高いので、水素などのガス吸収も起こりにくいですが、亜鉛は酸化されやすく、しかも蒸発損失するので成分の変動が起こりやすいから注意を要します。したがって溶解においては炉前分析による成分調整を行っています。
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出湯 |
3. 鋳造方法:遠心鋳造法
遠心鋳造法は、鋳型を回転させてその中に溶湯を流し込み、遠心力を利用して中子なしでパイプ状あるいはリング状の鋳物を大量生産するのに適した方法で、横型と竪型があります。
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ミクロ観察 |